2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

通信21-31 人様のブログにお邪魔する

随分と髪の毛もなくなってきたので、もうシャンプーなんてものもいらないんじゃあないだろうかと秘かに思っていたら、おお、とあるネット記事にシャンプーは毛髪を洗うためにあらず、頭皮を洗うためにあるものなりってな事が書いてあった。そうか、丁度シャ…

通信21-30 リンカーンがアメリカンコーヒーを・・・

わが作曲の愛弟子Мちゃんが「先生、大丈夫・・・?」と呟くように言いながら、私の事をじっと見つめている。手には新聞紙、その新聞紙には太字のマジックで「鬱」という文字がいくつも書かれている。もちろん異様に癖の強い私の文字だ。 えっ?ああ、それね…

通信21-29 雨中散歩

近くに広がる寺町、その道路の一部が舗装された。そのあたりは軽く坂になっていて、山笠が走る抜ける時にそこでぐっと加速するってんで、見どころの一つとなっている。私の家から天神に向かう途中にあるその一帯を、散歩がてらふらついてみた。霧のような雨…

通信21-28 闇営業って何だ?

転寝から覚めると、ん?何だか頭がずきずきと痛む。ああ、寒いんだ。ひんやりとした夜風が窓から吹き込んでくる。おいおい、下旬とはいってもまだ八月だぜ。もう無茶苦茶だと思った。ふらふらと寝床を這い出し、開いていた窓を閉じる。八月にエアコンも点け…

通信21-27 何だか夢の中が赤いんだ

溜まっていた原稿、新たに頼まれた原稿、そういったものをすべて腹から吐き出すように片付けてしまって、うん、ここ数日思い切りぼんやりと過ごしている。作者は忘れたが、昔流行っていた漫画「のんきな父さん」、まるでそんな感じだね。 しばらく見なかった…

通信21-26 セゴヴィアとちびまるこちゃん

何気なく朝刊を眺めていると、ん?一枚の写真に目が留まった。この悲し気な表情でギターを抱えたおっさんは?おお、まさしく伝説のギタリスト、アンドレ・セゴヴィア大先生ではないか。一体、何の記事なんだろう?うん、連載中の古賀政男氏の伝記。ふうん、…

通信21-25 ふらふら歩き回っていると色んなものに出くわすね

今年のお盆の最終日、確か台風と満月が一緒になった日、その日以来、何だか体調が優れない。息切れとまではいかないが、胸部に嫌な圧迫を感じている。咳き込む夜もままだ。咳が続くと、たちまち二年前の心不全を思い出す。ああ、もう一度病院に逆戻りっての…

通信21-24 夏の名残のお中元

突然転がり込んできた原稿依頼にすっかりと肝っ玉を抜き取られた数日だった。昔の知人からの原稿依頼。昔?うん、もう三十年ほども会っていない。何故、突然に私の事など思い出した?本人が言うには、ずっと依頼したかったが機会が見つからなかったとの事。…

通信21-23 一年で一番静かな日を過ごす

「メリークリスマス&ハッピーニューイヤー、ボンボボン・・・」。随分と前の事だが、あるラジオ番組の中でレベッカというグループのヴォーカルだったノッコという人が、一年中の嬉しい事を一つの歌に詰め込んでみたなどと言いながら、口ずさんだのがこのフ…

通信21-22 から元気のような文章を書いてみた

歌手の桜田淳子氏は、その歌の中で「夏は心の鍵を甘くするわ、御用心」などと、いささか素っ頓狂な警告をしていたが、もちろん私はこの夏という季節にそんなものを甘くした経験などない。夏になれば、誰一人、猫の子一匹いない、真っ白い光に炙り出された架…

通信21-21 友人からのお知らせ

確か先週の事だったと思う。いつものように練習の為にスタジオに入ると、ロビーでいきなり誰かから呼び止められた。ロビーに集まった人々の間から風に吹かれたようにふらりと人影が近づいてくる。おお、哀愁のファゴット吹き、埜口浩之君じゃないか。随分と…

通信21-20 迷惑なメールをいただく

この一年ほどの間に書き溜めていたメモをようやく作品に仕上げるという、私にとって年に一度の作曲期とでも言おうか、ともかくそんな二月ほどを終え、ぼんやりとした頭を持て余している。まあいつもの昼行燈に戻ったってな訳だが、ぱらぱらと好きな本の頁を…

通信21-19 吹奏楽って その三

吹奏楽のコンクールが近づく七月になると、コンクールで演奏される曲の総譜が送られてくるという事がこの数年続いている。知り合いが勤める高校の吹奏楽部からだ。そこで慌てて総譜を頭に詰め込み、その詰め込まれた音符が、鼻の穴や耳の穴からぽろぽろと零…

通信21-18 吹奏楽って その二

私の弱い視力のせいだろうか、ステージに並ぶ楽器、うん、そいつはほとんだが金が銀の塗料が施されたものさ、その楽器から朝靄のように淡い光が立ち昇るように漂い、そいつを目にするだけで何だかうっとりするね。 その小学生たちのバンド、ああ、小学生のバ…

通信21-17 吹奏楽ってさ

ようやくひとかたまりの仕事を終えた。何となくシーズン終了ってな感じだ。毎年六月から七月の終わりにかけて、一年の仕事の半分ほどをこなすのが習慣になっている。ああ、目はしょぼしょぼ、頭はくらくら、何だか自分が萎びたナスビのように思えてくるじゃ…