2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

通信27-7 布団の中でくるくると回り続けた

童謡「おなかのへるうた」は「おなかと背中が、くっつくぞ」という文言で締められるが、昨日の私は「背中と布団がくっつくぞ」という状態で半日を過ごした。いつもの通りにスタジオに入って、二時間ほど原稿用紙に向かい、さらに二時間、能天気な音でラッパ…

通信27-6 頭に残る嫌な音

疲れが全く取れない。作曲呆け?うん、ともかくそういうものからなかなか立ち直れないでいる。翳み目、その目を使って何かをじっと見つめると、いててて、たちまち眼球が激痛に包まれるんだ。おまけに平衡感覚がおかしい。便所に行くのにもふらふら、ああ、…

通信27-5 熱燗もつけられるしスルメも焼ける うん 人生それで充分さ

私のような者にもかつては師匠と呼び慕った方がいた。その我が師I先生から譜面の書き方を教わった事は殆どなかった。じゃあ何を教わったのかって?作曲家という変てこな存在になるための、あるいは作曲家として存在し続けるためのさまざまな方法、そいつを耳…

通信27-4 かつてのバブル景気に思いを馳せてみた

天気も良いしってんでとりあえず布団でも干してみた。一年ほどぐずぐずと作曲に打ち込んでさ、ああ、今はともかく片付けたい。何を片付けるのかって?うん、自分でもよくわからないさ、ただともかくきちんとあるべきものをあるべきところに収めたいんだ。三…

通信27-3 祭りを見物する

久々に県境を越えて祭り見物に行ってきた。何より祭りを見るために県境を越えようなどという気持ちになった自分に驚いている。うん、体の内側からじわりじわりと何かが湧き出しているここ数か月だ。そうさ、人はそれを回復と言うんだ。 足腰もよろついている…

通信27-2 老猿、山を駆ける

別に若返りたいなんて思う訳じゃない。もう一度若い時に戻って人生をやり直してもいいぞ、と誰かに言われたとしても、いやいや、もげてしまうぐらいにぶんぶんと首を左右に振り回すだろう。ようやくゴールが見えてきたんだ。もう一度人生とかいうやつを繰り…

通信27-1 ようやく長い仕事を終える

人生とかいうやつの最後の最後に思い切り燃え尽きようと、「あしたのジョー」とかいう漫画の主人公みたいに真っ白になってしまいたいと、うん、ともかく作曲に打ち込んだ一年余りだった。極力言葉っていうものと離れ、あらゆる事柄を音の仕組みの中で考え、…