2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

通信21-16 なぜか衝動買いをする

衝動買いなどした記憶がない。そもそも買い物というものが好きではないんだ。ある日、近所のスーパーマーケットの中をぶらぶらと歩き回っていたら、流れてくる店内放送に「どうぞ、ごゆっくりお買い物をお楽しみ下さい」という文言を聞き、えっ?買い物って…

通信21-15 遊びに行きたいのに作曲が止められない

随分と遅れてやってきた梅雨のせいで、今年の夏は短くなってしまうような気がしている。梅雨が遅れてやってきたり、いつまでもぐずぐずと居座ったり、そんな事はこれまでにも度々あったが、それでもある時期になると夏はすっぱりと終わり、秋にずれ込んでゆ…

通信21-14 久々に言葉が戻ってくる

よぜみ・・・?夢か現かひんやりとした冷気を含んだ宵闇の中で、まどろむ頭の中にふと湧いて出たような言葉を、まるで飴玉を口の中で転がすように反芻してみる。夜蝉、確かそんな言葉が俳句の季語にあったような気がするが、果たして夜に鳴く蝉をどのように…

通信21-13 梅雨の醍醐味

三日ほど思い切り作曲に集中できた。これこそが私にとっての梅雨の醍醐味ってやつさ。毎年この時期になると何故だか途轍もなく筆が進む。集中、ああ、でも年を取ると次第にそいつが難しくなっていくんだ。五線紙に向かう自分を、もう一人の底意地悪い自分が…

通信21-12 いつかおくらになる日

ようやく自分にとってのいつもの梅雨が戻ってきたってな感じだ。いつもの梅雨?そうさ、一年に一度、狂ったように原稿を書き進める事ができる、一日中五線紙に齧りつく、まるで紙魚みたいに紙にへばりついて毎日を過ごす季節、うん、そいつが戻ってきたんだ…

通信21-11 昔、富士山を描き続けた爺さんがいた

ようやく音ってものに対して静かな気持ちで向かい合える日が戻って来たような気がする。朝起きたら、まずは机に向かい、ぱらりとさらの五線紙を机に広げ、うん、作曲家ってのはこうでなくっちゃね、パソコンに頭を突っ込んで下らない文章ばかり書いていても…

通信21-10 ちゃんと服を着ると、ほら、清々しいよ

何となく落ち着かない、うん、尻がむずむずするような数日を送ったんだ。何となく仕事がはかどらない。筆、そいつが拗ねた飼い犬みたいに踏ん張って動こうとしない。梅雨が随分と遅れてやってきたせいだろうか。あるいはこの歳になって初めてパソコンってや…

通信21-9 子供の頃水害があった

うん、どこからどう見ても梅雨、まさにこれぞ梅雨という、その立派な梅雨の真っただ中にいる。ああ、でも遅い梅雨入り、そいつはどうも縁起が悪い気がするね。遅い梅雨入りと豪雨、それはセットでやって来るような気がするんだ。 これまで二度、水害を体験し…